YEGとは

小松YEGとは

小松商工会議所青年部は、次代の地域経済を担う後継者の相互研鑽の場として、また青年経済人として、資質の向上と会員相互の交流を通じ、自社の企業発展と豊かな地域経済社会を築くことを目的として活動しています。

商工会議所青年部「YEG」とは

「YEG」(若き企業家集団)とは商工会議所青年部の英語名(Young Entrepreneurs Group)の頭文字をとったもので、同時に商工会議所青年部の持つコンセプト(若さ、情熱、広い視野)を持った経営者=Youth,Energy,GeneraListを表している。

会長挨拶

2025年度 小松商工会議所青年部会長 廣田 有希雄

スローガン『Unlock the future with Common』〜未来を俯瞰し理想に向かって進む〜

 私たちはYEG活動を通して何を目指し、何を達成するのか。
未来を俯瞰するとは、短期的な展望にとどまらず広い視野を持ち全体的に理解しようとすることであり、長期的な視点で経済、技術、環境など未来の社会を思考することです。あらゆる事柄が情報として流れてゆく、また多様で日々変化し、先の予測が困難ないまにおいて未来を俯瞰し続けようとすること、そして理想とする未来とは、まさに令和7年度日本YEGの掲げている理念(Philosophy)「地域の永続的繁栄」であります。
 私たちYEGが地域経済の中心であり責任ある世代だと自覚し、新しいものを取り入れる柔軟さと素直さをもって学び続け、共通の理想、目的を掲げ、地域の共有財を大切にしながらYEG活動そして経済活動を行うこと、またそれらの活動を通して地域の発展に取り組み、行動することにより理想とする未来は開かれると信じています。
 地域の発展なくして自企業の発展はありません。私たちが目指す方向は明確に示されています。一歩進んだその先へ、本質を間違わないよう未来へ向け前進し続けましょう。

 さて、いま日本は急激な人口減少、世界で最も早い超高齢化社会の到来、インバウンド観光客の増加は良い面よりも弊害が今後の問題となるなど、私たちの地域での経済活動、会社存続に大きな影響がある問題がいくつもあります。あわせて30年にわたる経済の停滞とリフレ政策と税制、コロナ期間中のマネタリーベースの拡大などから、日本円の価値の毀損も発生しています。経済規模が縮小していくという難しい時代であると意識をもって備えていく必要があります。
 急激な人口減少と超高齢化社会が進むことによる市場の縮小(小さな市場の奪い合い)は、現状維持では売上がなくなっていくということであり、より本質的な価値を提供していくための模索、革新あるいはデジタル化による効率化などが欠かせないということになります。海外への事業展開への取り組みに思い切って飛び込んでみることもひとつの道です。
 また、人口減少前提での「Less is More」(ミース・ファン・デル・ローエ)、さらには戦略的縮退も必要になってくるかもしれません。
 インバウンド観光客の増加については「日本」という価値を理解してもらいたいと想う反面、日本の文化や伝統が変容、失われる機会にもなりかねず、改めて日本らしさについて未来や子どもたちにどう繋げていきたいのかを問うことが大事だと感じます。
 資本主義のその先、日本円が毀損していく流れの先、持続可能なシェアリズムの世界やメタバースな世界への理解を欠かさず、「らしさ」や共通財を大切にし、子どもたちが帰ってきたいと思える魅力ある地域づくりを、そして理想とする地域の永続的繁栄に向かって皆で進んでいきましょう!

 一人ではできることは限られています。家族や仕事以外の時間を誰と過ごし、何を為すために使うのか。人との関わりこそYEG活動で得られる重要なことのひとつであります。
 多様な学びの機会により所属するメンバーの個の能力を高めると同時に私たちの存在意義を理解し連帯がより強固になること、そして未来を思い描き高い理想を掲げ、地域の公共財(Common)を大事にしつつ共に未来へ!

行動することで想像を超える未来が待っています。


※「Less is More」(ミース・ファン・デル・ローエ)

Less is More:少ないことは豊かである。

余分、無駄な要素を排除することでより機能や美しさを追及し、少ない要素で最大限の効果を生むこと。
シンプルさの中に深みや豊かさを見出す。デザインにおける最適化を目指すこと。

ミース・ファン・デル・ローエ
ドイツ出身の建築家であり、ル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライトとともに近代建築の三大巨匠。代表作はファンズワース邸やバルセロナパビリオン、バルセロナチェアなど。
「Less is More」、「Gods is in the details」神は細部に宿るという名言でも有名。

※戦略的縮退

長期的な成功や生存を確保するためにあえて規模やリソースを縮小、あるいは撤退する選択をするということ。
経済的または戦略的な目的で長期的な成功や持続可能性のために行う縮小のこと。

綱領

商工会議所青年部は、地域社会の健全な発展を図る商工会議所活動の一翼を担い次代への先導者としての責任を自覚し、地域の経済的発展の支えとなり、新しい文化的創造をもって、豊かで住みよい郷土づくりに貢献する。

指針

われわれ青年部は
一、地域を支える青年経済人として 先導者たる気概で研鑽に努めよう。
一、国際社会の一員であるべき 国際人としての教養を高めよう。
一、豊かな郷土を築くために 創意と工夫 勇気と情熱を傾けよう。
一、文化を伝承しつつ 新しい文化の創造に向かって歩を進めよう。
一、行動こそ時代を先駆けるべき青年の責務と信じ、力を合わせ国の礎となろう。